CROSS TALK INTERVIEW vol.1

花盛友里×SISTER CHALKBOY サラ「自分らしく生きるひと。」

流行をちゃんと押さえながら、簡単には流されない。
そんな自分らしさを持ったゲストのありのままの姿を、いま注目の若手写真家・花盛友里が映し出す。

自分が楽しいから、大変なことでも続けられる。

A.Q.編集部:「自分らしく生きるひと」をテーマに今回から始まったA.Q.FOCUSですが、花盛さんが第1回目のゲストとしてサラさんを選んだ理由を教えてください。

花盛(以下H):もともとCHALKBOYさんの活動は知っていて、すごいカッコいい仕事だなって憧れていたんです。それであるとき、CHALKBOYさんに若い女性の弟子がいることを聞いて、いつかは会ってみたいなって考えていました。今回、この企画の話をもらったときに、パッと思い付いたのがサラさん。見た目もかわいいし、どんな仕事をしているか興味があったし、なにより「自分らしさ」を持っていそうな雰囲気があったので、お願いすることにしました。

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A.Q.編集部:お2人はそれぞれ個性的な作品や仕事を手がけられていますが、仕事やライフスタイルにこだわりはあるのですか?

SISTER CHALKBOY サラ(以下S):今やっている仕事はお客さんがいて初めて成り立つものなので、「どんな場所にどんなものを書いて欲しいか」を最初にたくさん質問して、本当にお客さんが喜んでくれるものを作りたいと思っています。あとは自分自身がHAPPYでいること。HAPPYじゃないと良いものは作れないし、続けられないから。

 

H:私は、どんなに忙しくてもちゃんとやりたいことをやることかな。たとえば仕事だと、「ちょっと自分の作風とは違うな」って思うこともあっても、やってみたら自分の新しい一面が見えてくることもあるから、それはそれでいいと思っていて。でも作品のほうは「本当に自分がやりたい」って思うことを、たとえ採算が取れなかったとしても続けたい。サラさんはライフスタイルにはどんなこだわりがあるの?

 

S:うーん、なんだろう。こだわりって言うか、生活リズムは大切にしているかな。遅くても24時には寝て、朝は5時とか6時くらいには起きる。元気でいることが、HAPPYに仕事することに繋がるから。

 

H:5時!? 起きるの早いね(笑)。仕事がない日でもそんなに早いの?

 

S:そう、毎日同じ。カリグラフィーの練習したり、昨晩来ていたメールに返信したり。朝やると気分がいいから好きなの。花盛さんは?

 

 

H:1日1回は温かいものを食べることかな。ずっとスタジオに入っているとお弁当ばっかりになっちゃうから、朝ご飯はお味噌汁とか作って子供と一緒に食べるようにしてる。サラさんは、朝ご飯はちゃんと食べてる?

 

S:朝はだいたい蜂蜜をかけたヨーグルトと、プルーンとナッツとコーヒーかな。友達からもらったハニーディッパーがお気に入りだから、毎日使いたくて(笑)。花盛さんはこだわりのアイテムとかってある?

 

H:私はラジオかな。レタッチ作業中は絶対に音楽流しているし、あとはキッチンにも置いていて、ご飯作ったり食器洗ったりしながらラジオ聞くのが好き。作業も家事も、音楽聞きながらだと楽しんでできるんだよね。

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A.Q.編集部:ところでお2人は、どういう経緯で今のお仕事に就いたのですか?

 

S:私はもともと出版社の営業をしていたんですけど、色々あって辞めてしまったんです。その時は仕事に疲れて次のことも何も決まってなかったのですごく悩んでいたんですけど、絵を描くのが好きだし、絵に関わる仕事がしたいなって漠然と考えていて。そんなときに、インスタグラムでCHALKBOYがイベントのアシスタントを募集しているのを見つけて、「こんな仕事があるんだ!」ってビックリして連絡したのがきっかけです。

 

H:それでアシスタントになったの?

 

S:そう。最初はスケジュールとかメールとかの管理がメインだったんだけど、何回か現場に立ち会ううちに、「書くのも手伝ってみる?」って言ってもらって。最初は「え!? 私も書いていいの!?」ってビックリしたし、全然上手く書けなかったんだけど、練習するうちにちょっとずつイメージ通りに書けるようになってきて、そしたらCHALKBOYから「来年には独立だね」って(笑)。

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H:1年で独立!? すごい! かなり順調に進んだんだね。

 

S:でも密度はかなり濃いよ。出会って2回目くらいで、「撮影用のサンドイッチ30個作ってきて!」っていきなり頼まれたり(笑)。まだ正式にアシスタントになる前だったから、あの時は本当にビックリした(笑)。練習もみっちりやってるし、チャンスがあればどんなに遠くても描きに行ってる。花盛さんはどういった経緯でカメラマンになったの?

 

H:私は中学生のときに親戚からオモチャのカメラをもらったことがきっかけかな。それで写真が好きになって。そのあと高校1年生のときにアメリカに留学して、そこで一眼レフに出会って、本格的に撮るようになったの。それで高校を卒業して専門学校に入って、アシスタントを3年やって独立。今6年目かな。

 

S:中学生から! じゃあ歴はかなり長いね。花盛さんといえば、「寝起き女子」とか「脱いでみた」とか、女の人を撮っているイメージが強いけど、昔からずっと人を撮ってるの?

 

H:そう、昔から人ばっかり。友達が泊まりに来たときの写真とか、日常のひとコマみたいなのが多かったかな。私、もともと飽き症なんだけど、人を撮ることだけはずっと続いている(笑)。

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自分らしく生きるためには、自分を知ることが大切。

A.Q.編集部:お2人はファッションにもこだわりを持っていらっしゃいますが、どんな視点で洋服を選ばれているのですか?

S:私は着心地の良さを重視することが多いかな。着ていることを意識しないでいい服が好き。仕事中はよく動くから、特に。

 

H:30代になってからは、極力シンプルで、長く使える服を選ぶようになったかも。シンプルなコーデの中に、シューズとか小物とかでトレンドを入れていくのが今のこだわりかな。サラさんは仕事中とプライベートでは服は分けているの?

 

S:だいたい一緒だけど、描くときはミニスカートはムリだからスウェットとかデニムが多いかな。汚れてもサマになるし、動きやすいから重宝してる。プライベートではミニのワンピースとかも好きでよく着るよ。打ち合わせは好きな服、作業のときは実用性重視かな。

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H:サラさんは今回撮影でA.Q.を着てみてどうだった?

 

S:普段あまり着ない感じの洋服だったんだけど、着てみたら意外と似合っていて自分でもビックリした(笑)。シンプルに見えるけど、ディテールとかデザインとかに実はひと工夫してある服も多くて、服づくりに対するこだわりを感じたかな。いつも服とか人を撮っているカメラマンから見て、どうだった?

 

H:すごく似合ってた! モノトーンでパッと見はハードなんだけど、どこか女性っぽさがあって。「芯のある強い女性」っていう感じの写真が撮れたと思う。かっこよかったよ!

 

S:ほんとに! 花盛さんに言われるとすごくうれしい!

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A.Q.編集部:では最後に、2人が考える「自分らしく生きるひと」とはどんな人か教えてください。

S:うーん…。「ムリをしない人」かな。得意なことを伸ばして、自分の好きなことをどんどん活かして人の役に立っている人。なんかみんな、「頑張らないといけない!」って固定観念があるけど、頑張りすぎないことも大事だと思う。適当にやるっていうのとは違うけど。私は嫌なことを無理して頑張るよりも、好きなことで苦労したい。

 

H:たしかに自分の得意なことと、自分の限界を知っている人って大人な気がする。でも難しいよね、自分のことを客観的に見るのって。

 

S:そう、難しい! だから私は結構人からアドバイスをもらうようにしてる。作品とかも、「こういうのサラっぽいよね」とか言ってもらえるとすごく嬉しい。特に今は修行中で色んなトーンの作品を描いているから、どれが自分らしい作風なのか分からなくなるんだよね。だから人に言ってもらえると「あ、私ってこういう風に見られているのか」って気が付ける。花盛さんはどんな人が「自分らしい」と思う?

 

H:自分らしい人…。自然な人…。なんやろー、難しいな。強いて言うなら、弱音を吐ける人かな。さっきのサラさんの「頑張りすぎない」っていうのとも似ているけど、弱いところを見せられる人って「自分らしい」って気がする。もちろん愚痴ばっかりはイヤだけど(笑)。悲しい時は悲しい。つらい時はつらいって言える人って強いよね。

 

S:たしかに、自分のダメなところを受け入れられている人ってステキに見える。弱いところを分かっているからこそ、それを克服できるとも思うし。私ももっともっと、自分らしく生きられるように頑張りたいな。

 

 

H:私も! 次に会うときは、お互い今よりもっと成長できていたらいいね! 今日は楽しかったです。ありがとうございました。

 

S:こちらこそありがとうございました。私もすごく楽しかった!

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